映画と、本と、時々、哲学

お勧めの映画・本の感想やレビューを中心にのんびり綴っていくつもりです。

FOR INTELLECTUAL CURIOSITY

アメリカン・ヒストリーX (AMERICAN HISTORY X)

器の小ささを痛感させられる映画

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※映画の紹介というよりは主観の爆発になってしまいました。
    ご注意ください。

ブログ全体のレイアウトを多少はキレイにすることができました。
やっぱり映画好きなんだなぁって一昨日、一つ目の記事を書きながら実感したので
今日も映画でお許しください。

邦題: アメリカン・ヒストリーX
原題: AMERICAN HISTORY X
監督: トニー・ケイ
制作: 1998年、アメリカ

時間: 120分
メインキャスト: エドワード・ノートン, エドワード・ファーロング

 丁度昨日、就活情報解禁によってプレエントリーが可能になりましたが、
「世界発展に貢献したい」なんて軸を持っている学生は絶対に見ておいた方が
良いと思います。
というのも、この映画を通して、国家間の関係なんてこうも簡単に拗れて
争いに発展していくんだなぁっていうのが容易に想像できるからです。

後、自分の意見を主張するばかりで多様性を受け入れられないような人も
鑑賞してみてはいかがでしょう。
世の中、強気で自分の要求を押し通すことだけが正解じゃないんです。
なんていうと、書籍、「ハーバード流交渉術」を紹介する
脱線ルートが見えてしまったのでここらで口を噤みます。
では、あらすじです。

 あらすじ

  •  デレク(ノートン)、ダニー(ファーロング)兄弟は、消防士の父親
     消化活動中に黒人から銃殺されたことをきっかけに黒人ヘイトの道へ。
  • デレクはヘイト集団のリーダーでダニーの憧れだったが、
    服役をきっかけに穏やかな人物に大変身。
  • というのもデレクは服役中に、人間を個人として見なさず、
    白人や黒人といったカテゴリーに押し込めることが如何に愚かか悟っていた。
  • そんな兄の変化を受け入れられない弟、ダニー。
    彼のヘイト活動はエスカレートしていく。

「違い」の受容が人を成長させる

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この映画、なんとも後味の悪いエンディングで締め括られます。
もちろん映画ですので人それぞれ好みや感じ方は違うと思うのですが、
精神的に成熟したいと考えている方は鑑賞の上、
自分のこれまでの言動を振り返ってみてください。
何らかのヒントを得られるかも。
以下、私がこの映画を思い返して感じたことです。

難癖つけて人を非難するのって本当に簡単で、しかも気持ち良いです。
「自分と違う他人」を否定することで「自分」を肯定できるのですから
これほど簡単に安心できる手段はありません。
けれど、そんなことばかり繰り返していると、
一生、マズローが唱える「承認欲求」の段階で終わってしまうのではないでしょうか。
そりゃあ、承認欲求を得たくてたまらない人同士でワイワイやっている分には
楽しいのかもしれませんが、人生を満喫している周りの先輩方を見ていると、
たまたま遭遇する「違い」一つ一つとの出会いを楽しみ、
自らの成長の糧として吸収しているように感じます。余裕が見えます。

そこで、皆さんにもこれまでの人生を振り返って頂きたいのですが、
新しく何かを経験した時って、成長を感じませんか?

私は2度、交換留学を経験したのですが、その度に何らかの成長を実感できました。
また、違う業界でインターンをする度に、世界がどのように動いているのか
段々とわかってきたような気がします(まだまだ若輩者ですが)。
で、この「新しい何か」ってそれまでの自分の常識に囚われないのですから、
これもまた、「違い」に他なりません。

そうやって考えると、好奇心が強い人って

違いを受け入れられる人に通ずるものがあるんじゃないのかと思ったり。
私が尊敬してやまない方も「新しいモノとの遭遇」を楽しんでおられ、
最初から違いを拒絶することがありません。
それ故なのかはわかりませんが、
この方自身も様々な世界で活躍する素晴らしい方々に囲まれています。
皆が羨む生活をしてらっしゃいます。器もどデカイです。
私はこの人との出会いを通して、
「かっこいい大人」に必要な要素を学習しています。

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皆さん一人一人、自分の夢や目標があると思います。
ただそれって、どれだけ頑張っても自分の力だけではどうしようもなかったり。
それを認め、支えてくれる人がいて初めて
夢を追うことのできる環境が整うものではないでしょうか。

自分の時間を割いてまで人を導くことのできる立派な方々は
「違い」を恐れて受け入れることができないばかりか、
「違う」という理由だけで批判してしまうような
そんな器が小さい人の相手はしてくれません。
私自身も器が小さいと思う瞬間が多く、
もっと「違い」を楽しめる人間になろうと日々努力しています。
皆さんも是非、ご一緒しませんか?

長くなってしまったので尻切れトンボ感も否めませんが、今回はこの辺で。
この映画について書こうと思っただけでここまで深くなってしまいました。
この映画、こんな感じに思考を揺さぶります。名画です。

一人でも多くの方が、自らを振り返るきっかけになれば幸いです。

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怒りは君を幸せにしたか?

SEE YOU SOON.